2024.12.05
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【スポンサーインタビュー vol.3】株式会社キャリアボット 岡崎 浩二様
ベルギー1部シント=トロイデンVV(以下STVV)には、これまで23人の日本人選手が所属し、ビッグクラブや日本代表へと輩出してきました。クラブの成長の背景にはスポンサー企業のお力添えがあります。
今回の連載企画では、STVVを支えるスポンサー企業にインタビューを実施。スポンサーとなった経緯や今後の展望についてお話を伺います。
第3回は、大学向けDX(デジタル・トランスフォーメーション)推進コンサルティングを手掛け、2024年からSTVVのシルバースポンサーを務める株式会社キャリアボット代表取締役の岡崎浩二様にお話を伺いました。
━━まず、キャリアボットさんの事業、大学向けのDXコンサルティングについて教えていただけますか。
分かりやすくお伝えすると、大学にチャットボットを導入したり、メタバースを活用した「バーチャルキャリアセンター」を提供しています。学生がオンライン上でキャリアセンターを利用できる仕組みです。また、大学にデジタルトランスフォーメーション(DX)を導入するためのアドバイスやサポートも行っています。DXの必要性や導入方法を大学と一緒に考え、プロセスを支援しています。
━━これまでの導入実績について、大学や学生からはどのような声がありましたか?
弊社はコロナ禍で創業しました。そのため、学生がキャンパスに行けない状況下で「チャットボットを使えば大学に行かなくても相談できる」と学生から喜ばれました。また、大学側からは「対面で話せなくてもやり取りができるので、今までよりも対応できる件数が増えてより多くの学生へのサポートができるようになった」というお声をいただいています。
━━STVVのスポンサーになっていただいたきっかけはなんですか?
元々サッカーもやってるわけではないですが、面白そうだなと思ったのがきっかけです。
もともとサッカーに詳しいわけではありませんが、「面白そう」という直感がきっかけでした。私は創業前から「毎年何か新しいことに挑戦する」という目標を掲げています。「スポーツ」「グローバル」という分野にはこれまで縁がなかったので、「これは面白いかもしれない」と思い、STVVの話を伺いました。今後STVVがさらに有名な選手を輩出し、将来的にもスポンサーとしての価値が高まると思い、契約を決めました。
━━STVVのスポンサー契約をしたことで、キャリアボットさんにどのような効果がありましたか。
企業的なメリットとしては、中小ベンチャーが海外クラブのシルバースポンサーになること自体がインパクトを持つため、大きな意味があると考えています。売上に直結する効果というよりは、同業他社との差別化や、社内で海外への関心が高まるといった定性的なメリットが大きいです。
まず挙げられるのがメディア露出です。例えば、J-WAVEさんからラジオ出演の依頼をいただき、その中でSTVVのスポンサー活動についても取り上げていただきました。こうした露出がブランドイメージの向上につながっています。
また、個人的には、現在社員が1人の小規模な企業ですが、練習着に弊社のロゴが入っているのを見ると大きなモチベーションになります。加えて、STVVとのパートナーシップの魅力は、成長段階のチームとともに歩んでいける点にあります。スポンサー契約後は、深夜にDAZNで試合を観戦するなど、新たなライフスタイルも加わりました。
私は大学で教員もしているのですが、学生たちからの反応が非常に良いです。特にサッカー好きな学生や、サッカー部が強い大学では、自己紹介で「STVVのスポンサーをしています」と伝えるだけで話題になります。これまで接点のなかったスポーツ系の学生ともつながりが生まれ、新鮮な体験です。また、取引先である大学職員の中にも体育会系の部活担当やサッカー部顧問の方が多く、会話が盛り上がることも増えましたね。
━━岡崎さんは、今年3月にベルギーへのスポンサー渡航ツアーに参加されていますよね。感想をお聞かせください。
普段は東京で仕事をしているので、STVVのスポンサーになっている実感は、DAZNで試合を観たり交流会に参加したりする程度でした。ツアーにて実際にスタジアムで試合を観戦し、選手たちと直接話すことで、スポンサーとしての実感が強まりました。他のスポンサー企業の方々と交流できたことも非常に面白かったです。
将来的に、海外の大学との取引など事業の海外展開を考えていたので、今回のツアーはグローバルな視野を持つきっかけにもなりました。
━━今後STVVと取り組みたいことや、STVVに対して期待することはありますか?
弊社のキャリア支援やDXのノウハウを活かして、例えば今提供している体育会系の学生向けの支援を、STVVの選手やスタッフ向けのキャリア支援に広げていけたらと思っています。また、スポーツに関わる学生や社会人をサポートし、スポーツ業界の可能性を広げるお手伝いがしたいので、そういった方々とSTVVを繋げられるといいですね。
━━最後に、STVVへの期待をお聞かせください!
1年2年ではなく長期的にスポンサーをしていくことが大事なのではと思っています。特にSTVVの場合は、新陳代謝のある、いい意味で選手の出入りが多いクラブですので、その変化を見ていくのはすごく楽しいところです。クラブの成長に期待しています。